ここ数日上京して、仲間と法案・政策の勉強会を立ち上げました。
電気事業法改正法案、幼児教育無償化問題、TPPの最新情勢、港湾政策の最新情勢、現在産業競争力会議で議論されて大変問題のある雇用政策、今国会の憲法調査会における議論の把握など。
自分自身での情報収集には限界があるので、定期的に集中的にグループで政策のフォローと意見交換を、しっかり継続していきたいと思います。
政治家の仕事は政策を立案し実現すること、選挙はその手段、という当たり前を見失わないためにも。
と、改めて自分なりに初志を確かめているうちに、国会の会期が終了。
今、国民の多くが、「アベノミクスの功罪」について判断材料を欲しており、まさにその材料を提供するために国会審議がにもかかわらず、私たちが求めた集中審議に安倍総理が応じなかったことは、大変無責任な逃げの姿勢だと思います。
しかし、一方で、民主党は、与党を経験した実力派の野党として、毅然として、賛成すべき重要法案は成立させる姿勢をもっと見せるべきだったとも思うのです。
当初は、そういった方針で国会対応していたにもかかわらず、終盤、他の野党に巻き込まれるような形になってしまったことが、大変残念でもどかしい。
民主党は、野党のボスなんかを目指すのではなく、中道良識政党として、自分の輪郭を明確化すべき、と自戒を込めて感じています。
先日開かれた政府の社会保障制度改革国民会議にて、新型税制としての「死亡消費税」の提言がありました。
高齢者に敬意を払うという当たり前の倫理感の不欠如!を感じさせるネーミングセンスは、「後期高齢者医療制度」に通ずるものが。
それよりも何よりも、「社会保障制度改革国民会議」では、死亡消費税の議論より、本当に持続可能な社会保障制度の中身の議論にまず労力を割いてほしいものです。
高齢者の方の多くは、老後の年金・介護・医療が不安だから、お金を使わずに貯蓄をするわけです。
「使わずに死んだら、税金かかるぞ」と脅すことでお金を吐き出させるよりも、社会保障制度を安定させることこそが政治の仕事。
社会保障をあまりに軽視する現政権の姿に憤慨しながら、一日地元活動。
夕刻より、FG会で意見交換。
夜は事務所に戻って、雨の音を聞きながらの事務作業。
朝7時より、印場駅にて早朝駅頭。篠田一彦尾張旭市議、長江正成県議、藤井あつやす瀬戸市議、水野豊明所長とともに。
8時に終えたその足で、事務所そばの支留比亜珈琲に向かい、支援者の方とモーニング。
ジャムトースト&ゆで卵&珈琲で、エネルギーを蓄えて、10時より2時間の大塚街宣。
午後からは、久々の上京。
夕方から、東京駅近辺にて、秋に予定している米国視察プログラムの打ち合わせ。
夜は、久しぶりに、同期の仲間や先輩と懇親。
前にご紹介したオリバー・ストーンが読み終わっていないのにも関わらず、父に勧められた新しい本「2030年世界はこう変わる GLOBAL TRENDS 2030」に手をつけてしまいました・・・。
今回は、「表現の自由」についてお話しします。
というのも、最近の安倍総理の発言に、非常に危機感を持っているからです。
6月9日の総理のフェイスブックでは、自らの街頭演説を報告するなかで、「聴衆の中に左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみ込めて(笑)がなって一生懸命演説妨害してましたが、かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました。ありがとう。」と聴衆を揶揄。
6月12日の総理のフェイスブックでは、総理の外交姿勢に対して「右傾化が進んでいると思われ出している」と指摘した田中均元外務審議官に対し、「外交を語る資格はない」と批判。
自分と異なる意見を持つ人々に、「左翼」などとレッテル貼りをし、その表現活動を嘲笑する総理が、この国に誕生するとは思っていませんでした(最初読んだとき、「これは総理は書かんだろ〜、誰か別の人のツイッターか何かの引用か?」と真剣に思いましたし)。
ましてや、最高権力者が、一民間人に対して、言論を閉ざせというような発言をする事態というのは、まさに異常事態。こういう状況を作ってしまったことを、私自身が申し訳なく恥ずかしく思うくらいです。
と思っていたら、6月13日には、先月の国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会で、日本の人権人道担当大使が「シャラップ」と発言したことが判明。日本の刑事司法手続きにおける人権状況を批判され、その反論において「黙れ」と言ったとのこと。反論の説得力をゼロにしてしまいました。
表現の自由は、自己実現と自己統治という二つの価値を支えるもので、最も尊重されるべき基本的人権の一つです。
人間は、自分を表現することで、自分らしさを作り上げ、伸ばしていく。
また、自分の意思を表現することで、政治に関与して民主政プロセスの一員となる。
他人の「表現の自由」を尊重することは、社会の一員として当然のことであるし、ましてや政治に携わる者は、自分と違う意見の存在を、よりよい政策策定と自分自身の研鑽に取り込んでいく度量が必要であろうと思います。
しかし、政治家も人間。自分と違う意見の持ち主をバカにしたり、自分を批判する勢力を「憎い」と思うこともある。通常は内心にとどめておくのでしょうが、現総理のように、それを外部に露出する政治家もいる。
だからこそ、憲法はその21条で「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由はこれを保障する」と定めて、現総理のような権力者から、個人の表現の自由を守ろうとしています。
それが不自由だ、と思う政治家もいます。国策と異なる意見や活動はけしからん、と。けしからんからやめさせようと。そして、こういう政治家ほど、自分と違う意見を制限することが「国家のため」だと本気で信じていそうで怖いです。権力者の信念というのは諸刃の剣。だからこそ、歯止めとしての憲法があるわけですが、こういう政治家ほど憲法をいいように改正したがる。
そこで、自民党の憲法改正案をみてみましょう。表現の自由を保障する21条1項に追加して、「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」と規定しています。
この改正案が通れば、権力者は、異なる意見を説得する労力が減り、今と比較して大変容易に権力を行使することができるようになるでしょう。
自分だけの「美しい国」づくりに邁進できるかもしれません。
しかし、様々な角度からの反論に耐え、鍛えられ、練り上げられた、本当の意味で強い政策は、この国から消えてしまうでしょう。
私は、時代の変化に沿って、憲法をよりよい憲法として深化させていくことはあってよいと思っています。
しかし、国家ありきの思想で「表現の自由」をはじめとする基本的人権の制約を強めるような自民党改正案には、政治家としても、法律家としても、反対します。
もうひとつ、「表現の自由」には、ヘイトスピーチ規制をどう考えるか、という大変重要で難しい問題がありますが、現政権の「人権」感覚からいうと、この議論を深めることができるのか、大変憂慮しています。
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【目次】
1.山尾しおりの『これ読んでよかった!』
2.さくら館からのお知らせ
3.事務所からのお知らせ
4.山尾しおりの活動報告・スケジュール(予定)
5.山尾志桜里プロフィール
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1.山尾しおりの『これ読んでよかった!』
今回は、まだ読み終わっていない本のオススメで恐縮です。
「早く起きて、遅く寝る」というエネルギー満タンの息子くんのおかげさまで、なかなか読む時間がとれません!
☆『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史 1,2つの世界大戦と原爆投下』 著:オリバー・ストーン&ピーター・カズニック 出版:早川書房
アメリカ大統領選となると高らかに謳われる「世界の救世主」「特別な国」「自由世界の擁護者」としてのアメリカを、別の角度から検証しようとする3部作の1冊目。まさに「表現の自由」を責任をもって行使する真骨頂。
「映像」の力で政治的意思をパワフルに表現してきた監督オリバー・ストーンが、ここまで緻密な資料の裏付けを持って発信していたことに、感銘を受けながら、読み進めています。
*上記に紹介した本はさくら館の「しおり文庫」に並べておりますので、ぜひ手にとって見てください。
さくら館アクセス↓
http://yamaoshiori.jp/access.html
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2.さくら館からのお知らせ
☆第3回さくら塾開催のお知らせ
毎月第2木曜日、さくら館にゲストをお招きして色々なテーマについて大いに語り合う「さくら塾」
第3回は7月11日(木)19時よりゲストに「日本アロマ介護協会代表理事 みもり ひろ子」さんをお迎えして「香りの歴史と活用法」をテーマに語り合う予定です。
古くからギリシャ時代から使われていたといわれる'香り'。植物と深い関わりを持ち、日本にも和製ハーブと言われるものが存在します。香りの上手な活用法と、実際に香りのオイルを使って、ハンドタッチ体験もお楽しみ下さい。もちろん山尾しおりも参加させて頂きます!
*第2回さくら塾お食事写真↓
*第1回さくら塾の様子が山尾しおりホームページにて更新されていますので是非ご覧下さい。
http://yamaoshiori.jp/blog/2013/05/post-284.html
*さくら館のサポーターを募集しています。
さくら館はボランティアの方達のよって支えられ運営しています。毎月1回のさくら塾のお手伝い(受付、軽食作り、企画)等、さくら館を少しのお手伝いをして頂ける方を募集しています。周りの方でご興味ある方も大歓迎です。お教え下さい。ぜひ、ご協力下さい。
詳しいお問合せは尾張旭事務所まで0561-55-0800まで
*さくら館
毎週(月)(木)(土)の10時-16時まで開館しております。
住所:瀬戸市宮脇町4番地
電話:0561-21-1800
*さくら館アクセス↓
http://yamaoshiori.jp/access.html
*地域の方々のちょっとした会議、演奏会、同好会等の活動にもご利用下さい。
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3.事務所からのお知らせ
☆山尾しおりにご意見下さい!
上記アドレスにいただいたご意見は、山尾しおりが必ず目を通して、参考とさせていただきます。政治に関するご意見、山尾しおりに対する激励、メールマガジンで欲しい情報等なんでもメール下さい。
※ご意見頂いた皆様にお返事を差し上げることはできませんのでご了承下さい。
☆ポスター展開にご協力頂ける方募集しています!
山尾しおりのポスターをご自宅や会社に貼って頂ける方募集しています。お知り合いの方でポスターを貼っても良いよ、と言われてるとかでも大歓迎です。下記アドレスにメール下さい。
info@yamaoshiori.jp
その他、詳しいお問合せは事務所まで 0561-55-0800 まで宜しくお願いします。
☆ホームページ活動写真更新しました。
☆山尾しおりブログ随時更新中!
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4.山尾しおりの活動報告、スケジュール(予定)
☆活動報告
*6/1住友重機労働連合会にて「雇用と労働の環境について」にて講演致しました。
*6/1愛労評OB会総会に出席しました。
*6/1民主党愛知県連インターネット選挙に関する勉強会に参加しました。
*6/2桶狭間古戦場祭りに参加しました。。
*6/2民主党愛知県第7区総支部大会を開催しました。
*6/3尾張瀬戸駅にて早朝より街頭活動を行いました。
*6/6尾張旭駅にて早朝より街頭活動を行いました。
*6/8参議院選挙全議員団会議に出席しました。
*6/9瀬戸市にて山口郷社祭りに参加しました。
*6/10日進駅にて早朝より街頭活動を行いました。
*6/10尾張旭市にて森林公園ゴルフ場植物観察会に参加しました。
*6/13前後駅にて早朝より街頭活動を行いました。
*6/13瀬戸市さくら館にてさくら塾を開催しました。
☆スケジュール(予定)
*6/16大塚耕平決起集会に参加予定です。
*6/17大府駅にて早朝より街頭活動を行なう予定です。
*6/18尾張旭市にて家庭教育講演会に参加予定です。
*6/19東郷町にて夕方街頭活動を行なう予定です。
*6/20尾張旭市旭前駅にて早朝街頭活動を行なう予定です。
*6/22リベラル政治懇話会にて意見交換を行なう予定です。
★スケジュールはあくまで予定ですので出席、参加できない場合もございます。
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5.山尾志桜里プロフィール
*昭和49年 7月24日生まれ
*昭和61年 初代アニーとしてミュージカルに出演
*平成11年 東大法学部卒
*平成16年 検察官任官、東京地検、名古屋地検を歴任 犯罪は社会のゆがみを写す鏡であると実感
*平成21年 衆議院議員に初当選
*平成23年 長男出産、幹事長補佐として震災復興を担当
*平成24年 税制調査会事務局次長・憲法調査会幹事・内閣委員会委員・外務委員会委員・青少年特別委員会委員を歴任
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★このメールマガジンはホームページ等よりご登録頂いた方、名刺交換させて頂いた方に配信しております。
★このメールにご返信はできませんのでご了承下さい。
★配信中止をご希望の方は、お手数ですが下記URLより解除フォームにそって配信中止して下さい。
★その他お問合せは山尾しおり事務所まで宜しくお願いします。
0561-55-0800
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発行元:山尾しおり事務所
住所:尾張旭市東大久手町1-4-10
電話:0561-55-0800
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瀬戸事務所「さくら館」
住所:瀬戸市宮脇町4番地
電話:0561-21-1800
開館:月・木・土 10:00?16:00
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今朝も朝イチから、「さくら館」にてお客様の対応。
一旦尾張旭の事務所に行って事務作業ののち、再び「さくら館」に戻り、「さくら塾」運営委員会。
今月13日に行われた第2回「さくら塾」の事後反省会とともに、第3回と第4回の打ち合わせ。
「山尾さんを講師にした政治の話も聞きたい」と言ってもらって、課外授業として、さくら塾サマースクールの開催も決まりました。
ちなみに7月27日14時30分〜の開催@さくら館!です。
夜は、支援者の方のお宅にて、心づくしのお夕飯を頂きました。
明日19日、子どもの貧困対策推進法が成立する見通しとなりました。
生まれ育った環境に左右されず、適切な教育の機会が提供されることで、貧困の連鎖を断ち切るための、大事な法律です。修正協議の末に、最終的に与野党が一致して成立させる運びとなりました。次は、年度内に大綱を策定させて、具体化を早めてほしいものです。
今日は、朝イチから「さくら館」にてお客さんをお迎え。
10時からは、尾張旭「ふらっと」にて、家庭教育の勉強会。
お昼をはさんで、地元の支援者さんの会社を訪問。
夕方からは、名古屋市女性会館にて、殺人事件被害者遺族の皆さんとともに立ち上げた「安心安全社会をめざす会」の第一回会合。殺人というのは、まさに社会の理不尽の最たるもの。その理不尽を背負って歩き続ける皆さんとともに、私もこの先ずっと歩き続けたいと思っています。
午前中は瀬戸やすらぎ会館からスタートして地域回り。
午後は名鉄ニューグランドにて、愛知県連幹事会に出席。
引き続き、大塚耕平参議院議員の選挙に向けた全議員団会議。
「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史」(オリバー・ストーン&ピーター・カズニック著 早川書房出版)3部作の1「2つの世界大戦と原爆投下」を読み始めました。
1893年に起きた金融恐慌の原因をめぐり、「過剰生産のせいで恐慌が起こったと見る陣営は、海外にもっと市場を広げれば余剰が増え続けてもそこで吸収できると説く。一方、社会主義者や労働組合員、社会改革者は、1890年代の経済危機の背景に過少消費があると考え、国内の冨を再配分して、労働者が自国の農産物や工業製品を買えるようにすべきだと訴えたのである」との記載。120年経っても、議論はそう変わらない。
遅ればせながら、ここ3日間の活動報告を。
5日、午前中さくら館にて来客対応。
お昼には、習い始めた津軽三味線の絃の調節のため、夢絃塾へ。
午後からは地域回り。
午後6時から1時間、日進駅での街頭活動。正木和彦市議、山根みちよ前市議、ありがとうございました。
6日、7時より尾張旭駅で街頭活動。長江正成県議、篠田一彦市議、藤井あつやす市議、水野豊明前県議、ありがとうございました。
駅頭終えて、「パパス」でホットサンドモーニング。
その後、尾張旭事務所にてスタッフミーティング。
午後は名古屋にお出かけ。
16時30分より、名鉄ニューグランドにて、桜井充政調会長を囲んでの愛知県連勉強会。私は、愛知県連の政策調査会副会長なので、司会進行を担当させていただく。
夜は、「六旗会」@ラグナスイート。現在愛知ないしは近隣におられる大学の先輩・同窓の皆さんとの会。少しだけお顔を出させて頂く。ご挨拶だけで勉強会に戻ることになってしまい、大変恐縮でした。
7日は終日尾張旭事務所ないし近辺での事務作業など。
午前中は、地元のカラオケ会の皆さんのもとでご挨拶。
その足で、豊明市の桶狭間古戦場祭りへ。
外の会場、中の会場とご挨拶させて頂いて、顔見知りの方とお話ししているうちに、あっと言う間に時間が経過。
午後からは、長久手交流プラザにて民主党愛知7区総支部大会。
お集まりの党員の皆さん、ありがとうございました。
引き続き、愛知7区としての、参議院選挙対策会議。大塚耕平参議院議員に引き続き働いてもらうために、いかに7区の力を結集できるか、全力を尽くします。
また、明日3日には、月2回のメールマガジン発信します。
まだ受け取っていない方は、ぜひ、下記リンクより登録をお願いします。